大気海洋データ解析演習
- 課題1 : 2種類の客観解析(ECMWF-ERA40とNCEP)のそれぞれについて、ある特定の月(例えば「1996年1月」のように任意に選択して良い)の帯状平均温度と帯状平均帯状風の計算それぞれの緯度-高度断面の作図を手始めに(これら2枚の図は必須)、各自が必要と判断する図を描く事により、2種類の客観解析間の相違について定量的な議論を行う。
- 課題2 : Stockholmにおける潮位データの時系列を作図し、それに重ねて、最小自乗法による回帰直線を描く。
課題1
ECMWF、NCEPの1996年3月の各帯状平均温度、帯状平均帯状風のプロット。
ここからさらなる解析を行う。ECMWFとNCEPの相違を見つけるためには、当然お互いの差をとることが重要である。そこで、まず全球分布した帯状風、温度の差を地表面付近でとる。
これから、極域、特に南極付近で大きな相違が生じていることが分かる。また、大部分で差が負になってることから地表付近ではECMWFの方が高い値を取りやすいと言えるだろう。極域以外ではほとんど差が見られないことも特筆すべきことであろう。また、次に、高度分布の差をとる。
温度、帯状風ともに、大きく異なるようだ。温度の100hpa高度を越えた辺りから正負が逆転するのは非常に面白い結果である。では、前述の地表面で行った全球での差を、高度平均した場合どうだろうか。
先の二つの図から予想された通り、全球の温度、帯状風を高度平均で差をとると、相違は非常に小さくなる。地表付近の差と上空の差が打ち消しあった結果であろう。
課題2